職場巡視
産業医が職場巡視をする目的は2点に大別できます。1つ目が「健康な従業員が、会社で働くことにより健康状態を悪化させないようにする」こと、2つ目が「病気を持っている従業員が、会社で働くことによりその病気を悪化させないようにする」ことです。産業医は医学の視点から従業員を個別に診るだけでなく、職場を併せてみることにより、これらの目的を遂行します。
衛生委員会
産業医は衛生委員会のメンバーです。委員会では、健康管理体制や職場環境、働き方について審議されますが、その際に産業医から医学的な立場からアドバイスをしてもらいましょう。また、産業医が委員会に参加することで事業場の活動状況や課題をより詳しく産業医に理解してもらうことも期待できます。
情報管理
健康情報は機微な情報であり、取扱いには細心の注意が必要です。職場で病気が悪化しないよう配慮をする場合は、ある程度、職場への説明と理解が必要ですが、同時にプライバシー保護の配慮も必要です。健康情報の開示について従業員の同意をとりつつ、産業医が医療情報を適切な形で加工し、従業員の健康状態をわかりやすい形で人事や上司などに説明することで、従業員への配慮、職場環境の改善が適切に行えるようになることが期待できます。